ことばブログ

吃音を中心に、「ことば」について心理言語学や認知神経科学の立場からいろいろなことを考えています。

なんで塾講師に??

さて、今日は吃音者である自分がどうして塾講師という喋る仕事をバイトとして続けているのか書こうかなと思います。

もともとのきっかけは、自分が小学4年生から大学受験まで通っていた塾の影響です。その塾は、経営されている方を除いたほとんどが大学生・大学院生という規模は大きくない個人塾なのですが、どの先生も生徒のことを真剣に考え、毎回の授業はもちろんのこと、授業外での対応や進路の相談や日々の悩みにまで応えてくれる、本当に生徒思いの先生方ばかりでした。そんな先生方のおかげで今の自分がいると思っているのですが、大学生になった時、自分も同じように先生の立場で多くの中高生の力になりたいと思ったことが塾講師を始めた動機です。

訳あってその塾では学部生時代は講師をすることができず、他塾で講師をすることとなったのですが(念願叶って、先月からはその塾で講師をしています!)、いずれもマンツーマンあるいは1対2のスタイルのいわゆる個別指導塾で、120名以上の生徒を指導してきました。

同じ吃音のある人にこの話をすると「指導の時に吃らないの?」とよく聞かれるのですが、全く吃らないといえば嘘になります。ですが、多少言葉に詰まっても、それ以上に指導力があり、結果を出せば関係無い!という信念のもとに今日まで続けられています。今までに数社の大手塾の採用試験を受け、採用していただいてきましたが、いずれも面接時には自身の吃音のことを伝えています。それでも採用していただけ、かつ戦力として使っていただけてきたことは自分にとって大きな自信となりました。私はいままでにまだちゃんとした就職活動をしたことがないのですが、よく、吃音が原因でなかなか就職が決まらないというお話しを耳にします。確かに吃音があることは就職活動の上でハンディにはなると思いますが、僕はそれが原因で必ずしも不採用になるとは思いません。このことはまたきちんと考えを書きたいと思いますが。

なので、この記事を読んでいる方の中に、してみたいバイトがあるけど吃音があるからきっと無理だろう・・・と諦めている方がいるなら、ぜひ諦めずチャレンジしてみてほしいと思います。

少し話がずれましたが、塾講師のやりがいについて触れてみます。よく塾講師のバイトは時給がよく割りがいいからやりたい!という人がいますが、そんなことは決して決してありません!!!!正直、お金を稼ぎたならコンビニでバイトしたほうがいいです。基本的に講師に支払われるのは授業のコマ給であり、授業の予習や採点等の付帯業務には手当が出ない場合が殆どです。先月まで長期間講師をしていた塾では講師の採用も担当していたのですが、お金目当ての人は3ヶ月と続かない場合がほとんどでした。ではなぜここまで塾講師を続けているのか、それは他のバイトでは得られないやりがいを感じられているからです。月並みな理由かもしれませんが、本当にこの一言に尽きます。人の人生にここまで大きく関わることができ、感謝される仕事は他にないと思います。もちろんそれだけ大きな責任も伴いますが、生徒と二人三脚で合格を勝ち取った時の喜び、生徒の笑顔は何にも代えがたいものです。先日前の塾をやめたことをフェイスブックに投稿した際に、かつての生徒から「ありがとうございました」「先生に教えてもらえてよかったです」とコメントをもらえた時に、改めてそう感じました。このやりがいのために塾講師をやっていると言っても過言ではありません。笑

いつかはSTなり研究者なりとして職を得て働くことになれば塾講師をやめなければなりませんが、それまでは精一杯塾講師を楽しもうと思います。